Personal Ability Development (PAD) Foundation, Inc. is a non-stock and non-profit organization under the N.T. Group of Companies. Established in 2007, it is accredited by TESDA for Technical and Vocational Education and Training (TVET) to provide Japanese language training. PAD Foundation conducts classroom-based lessons to develop speaking, reading, writing, and listening skills. Review classes for Japanese Language Proficiency Test (JLPT) are also offered. Aside from textbooks, audio-visual and other reading materials are also available for the trainees’ use.
2006年9月に日本とフィリピンの間でEPA(経済連携協定)が調印されましたが、PAD財団は、介護という職種へのフィリピン人の高い適性に着目し、その調印の1年以上も前から、絶対必要とされるであろう日本語教育をいち早く開始し、多くのフィリピン人を日本向け人材として育成を継続しておりました。 フィリピン政府によるEPA批准は、予想外の遅れの後2008年10月になされ、2009年5月10日に、ついにフィリピンからのEPA第1陣が来日しました。 その間、PAD財団では、根気よく、更に徹底した日本語教育が継続されていました。 来日第1陣のリーダーに指名されたのも、既に高い日本語能力を有していたPAD財団の卒業生でした。 また、事前留学していた関係で受験が1年早くなり、フィリピン人EPA介護福祉士合格第一号は、PAD財団の卒業生です。 まさに、PAD財団は、EPA人材育成のパイオニアとして、今日に至るまで優秀なフィリピン人を育成し続けて参りました。
N.T. グループでは、人材育成の成果を最大限に高めるために、EPAで来日した介護福祉士候補者に対する徹底した指導の為、国家試験受験講座を2010年7月より大阪で開始しました。 きめ細かな指導を実施することにより、候補者の成績は目を見張るほど高められました。 基本的に近畿近郊の候補者のみが受講可能でしたが、評判を聞きつけて、当初より名古屋から新幹線通学を続けている施設もあります。 さらに、遠隔地での受験講座を可能にするため茨城県の施設とインターネットで結ぶオンライン授業が、2016年8月より開始されました。 これまで、PAD財団経由で日本に来たEPA介護福祉士候補者は165名で、2019年以降の受験予定者は50名です。 過去受験した115名の内、近隣の施設に赴任し、受験講座を受けた候補者は、51名です。 その内、合格者は、41名で、80.4%の合格率です。 また、その内PAD財団出身者の30名が含まれ、27名が合格していますので、合格率は、90%です。 特筆すべきは、留学生を経てEPA介護福祉士候補者となった全員が合格しているということです。 EPA全体の合格率が45.1%ですので、N.T. グループの高い合格率が私共の誇りです。
次にPAD財団が挑戦したのは、精鋭の介護人材育成の為の留学生制度の活用です。 PAD財団での初期研修の後、単なる語学習得だけではなく、介護の経験を積みながら、より高度な語学もマスターするという、まさに介護人材少数精鋭のコースです。 おかげさまで累計の留学生も52名となり、この「留学+EPAコース」に挑んだ者は、全員国家試験にパスして、現在、日本で元気に介護チームの中心となって活躍しています。
PAD財団による技能実習生に対する日本語教育も定評があります。各業種によって必要な日本語の習熟レベルも異なりますので、最適な学習時間を3つのコースから選べます。 PAD財団から送る人材への評価は高く、引き続きの技能実習生求人要請に益々自信を深めております。
このように、PAD財団は、看護・介護の人材育成に特化しておりますが、全般的な人材派遣といたしましては、グループ内に「タイフィル」があり、日本以外の東南アジアにも優秀な人材を多く派遣しております。 その人数は、累計4000人のレベルに達しております。 PAD財団とタイフィルという、2つのエース級の”ピッチャー”に対して、日本サイドでは、「BMサポート」というしっかりとした”キャッチャー”が活動しています。 そして、能力を飛躍的に高める受験講座があり、派遣業務・監理業務に特化した「N.T. トータルケア」がその総仕上げ役です。 「人材育成から派遣まで」一気通貫型のN.T.グループの一翼を担っているのが、PAD財団です。
PAD財団の真摯な継続的人材育成の姿勢が、日本大使館からの信頼を得て、新日系人支援活動への大使館直々の要請につながってゆきました。 N.T. グループなら信頼できるとお墨付きをいただき、新日系人にN4レベルまで日本語を学んでもらい、介護の仕事で日本に行き活躍してもらうプロジェクトが2008年から始まりました。 累計で500名を超える新日系人の皆さんに喜んでいただいております。
将来を見据えた日本の経済特区に対しての「家事支援人材」の派遣には、スタート時から参画させていただき、サービス業最大手のダスキン社と全面提携し、2年間で24名の派遣につながっています。 第一陣の評判も高く、今後も益々、定着・拡大・発展してゆくものと思われます。
日本語学習を通して日本への興味を持ち、理解を深めていただくため、60時間の無料講座を開講したところ、予想以上の反響をいただき、今後、定期開催を目指すこととなりました。
パイオニアとしてスタートしたPAD財団のフィリピン人の人材育成事業は、現在においては、まさにリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしています。 今後のPAD財団の活動に、ご期待ください。